ニホンヤモリ?ハウスゲッコー?

3月上旬からの休校で一足早く始まった春休み。虫採りの最中、子供たちが見つけてきた季節外れの生物とは。。。

トカゲ‥‥いや明らかにヤモリでは

2,3日暖かい日が続いた3月の中旬。仕事中に子供たちがトカゲを捕まえたという知らせ。冬眠から目覚めたばかりかななどと、幼少期にトカゲを捕まえた経験を思い出しながら少しワクワクしながら帰宅。
捕獲の経緯などを子供たちから聞きながら早速トカゲと対面。
……う〜ん、トカゲか?これ。
想像していたのはこんな感じの爬虫類さんたち。
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ツヤっとした感じの方がトカゲ、ザラッとした感じの方がカナヘビ
手足のカワイイ感じとか特徴的な壁に張り付いた時のフォルム、そう、目の前の虫かごの中にいるのは明らかにヤモリ。ちなみにヤモリもトカゲの仲間ではある。
第1発見者の娘がヤモリの瞳に一目惚れしてしまったらしく、飼育することを主張。ヤモリって飼えるのかな。。。もともと生き物の飼育は嫌いではないので段々と興味がわいてくる。娘のお願いにも弱いので飼育を決意。
とりあえず少し調べてみたところ、ヤモリの飼育情報があらゆるサイトに。こんなにもヤモリ好きが存在し心強い。検索すればするほど情報が出てくるので自分なりに整理してみる。

ヤモリの特徴

ヤモリといっても色々な種類が存在する。ペットショップなどで販売されているようなお洒落なヤモリから野良ヤモリまで。
当然野良ヤモリなので、ニホンヤモリ、ヒラオヤモリ(ハウスゲッコー)のどちらかでは無いか。
高湿度で暖かいところを好み、寒さは苦手。平均して10㎝程度の体長。平均寿命は10年程度。夜行性であり臆病。餌は基本活餌。カルシウム不足でクル病になるetc。。。くる病って。。。丈夫で飼いやすいというのが共通認識らしいが十分に面倒くさい。

飼育環境

高さがあれば広さはそれ程必要ないとのこと。爬虫類専用のカッコいいガラス製のゲージに惹かれるが、とりあえず 高さ30cm、幅20cm程度の乾燥しずらいプラスチック製ケースと、ヤモリの隠れる場所としてウエットシェルターなるものも購入。床材はメンテナンスのことを考えキッチンペーパーを採用。一応これで飼育環境は整う。生育適温は18~26℃辺りらしいが3月上旬、しかも室内であることを考慮すると極端に冷え込むこともないのでとりあえずヒーターは用意しなくてもよさそう。これで一応の飼育環境は整う。このままではどうも盛り上がりにかけるので将来的には床材にヤシガラなどを使いもう少しレイアウトにもこだわりたい。


ヤモリの餌

活きた餌。多くの爬虫類に当てはまることだがここが一番の飼育のネックになると考えられる。
・コオロギ
ミールワーム
・デュピア
・レッドローチ
この辺りがメジャー所として挙がるが、すぐに準備するのも難しいのでワラジムシで様子を見ることに。

ヤモリの名前とブログの由来

捕獲したその日から子供たちがヤモリに名前をつけていた。その名もキュー。捕獲の際、割りばしでツンツンしたらキューと鳴いたそうだ。そう、ヤモリはストレスを感じると鳴くのだ。子供たちはキューと呼ぶが、筆者は勝手にキュー太郎と呼んでいた。せっかくヤモリを買うのだから記録に残そうと思い、キュー太郎日記としてブログを始めることに。

そして

昼間はほとんど姿を見せず、子供たちも気にかけて、ワラジムシ、小さ目の幼虫、蜘蛛などを捕獲してきて与えてみたがほとんど食べていない様子。夜行性だけあって暗くなるとシェルターから出てきて朝になるとシェルターにもぐってを繰り返す日々。何か食べてくれと思いながら特別痩せてきてる様子もなさそうだったので気温がもう少し上がって環境に慣れてくればもう少し活発になり虫も食べるだろうと考えていた。実際気温が低いとヤモリは活動が鈍るようだ。壁についた水滴などで水分を摂取するようなので、ゲージの壁への霧吹きは欠かさないようにしていた。キューを飼い始めて3週間程経ったある日、2日くらい姿を見ていなかったので気になりシェルターの中を覗いてみるとひっくりかえってるキューが見えた。。。キューは死んでしまったのだ。

最後に

悲しむ子供たちと一緒にキューを見つけた場所に埋めてお墓を作った。初めから飼わずにここに帰してあげればよかったのかもしれない。帰したからといって生き延びられたかもわからない。動きが鈍く、大して逃げもせず子供たちに簡単に捕まってしまう程だ。色々考えながら、家族全員で悲しんだ。3週間程度だったがキューは既に家族の一員だったのだ。キューのことを忘れないためにもこのままの名前でブログを続けることにした。